2019年3月末にアメリカ5大湖の一つ、エリー湖沿岸にあるワイナリーを訪れました。ニューヨーク州で一番歴史のあるワイナリーです・・と話を進める前に、まず皆様、エリー湖がどこにあるかご存知でしょうか?

この地図の右下にある湖がエリー湖。南にはオハイオ州があり、ナイアガラ近郊よりニューヨーク州になります。私はミシガン湖のあるウィスコンシン州に以前暮らしており、現在はエリー湖があるオハイオ州に住んでいますが、それでも5大湖の名前を全部聞かれるとわかりません(笑)
日本でニューヨーク産ワインを見かけることは少ないと思います。ですので、皆様あまり馴染みがないかもしれませんが、実はニューヨーク州のワイン生産量はアメリカで3番目。エリー湖やオンタリオ湖周辺には沢山のワイナリーが点在しています。日本で人気のあるシャルドネやカベルネ・ソーヴィニヨンよりも、アメリカ原産ラブラスカ種やフレンチ・ハイブリッドと呼ばれるヨーロッパ品種と土着品種を掛け合わせた雑種のほうが多く生産されています。ニューヨーク州のワインを他州で見たことがないので、おそらく地元消費が中心なのでしょう。

ニューヨークには2019年3月現在、10のAVAと呼ばれる政府認証ブドウ栽培地域があり(参照元;TTB Alcohol and Tabacco Tax and Trade Bureau)、中でもフィンガーレイク地区は日本でも有名だと思います。しかしながらエリー湖沿岸にもブドウ畑が広がっており、規模は小さいながらAVAの一つに指定されています。
この度訪れた Johnson Estate(https://www.johnsonwinery.com/)は、エリー湖AVAにあり、ニューヨーク州では一番歴史のあるワイナリー。1908にJohnsonが農地を買い、フルーツファームを始めたことがきっかけとなりました。
中に入ると程よい混み具合。フルーツワインの無料試飲もありましたが、3種3ドルの無料試飲でアイスワイン2種とシャルドネを試しました。
アメリカ中西部に3年以上住んでいると、ラブラスカ種やフレンチ・ハイブリッド、アイスワインは随分身近になります。今回も自宅からほど近い土地ゆえあまり新しい発見はないと思っていましたが、一つ素敵な出会いがありました!

V idal Blanc(ヴィダル・ブラン)とChambourcin(シャンブルサン)というフレンチ・ハイブリッド2種をブレンドさせた、アイスワインロゼスパークリング。可愛らしい泡に美しい色。トロっとした甘い液体に微発泡の泡が立ち上るのが非常に新鮮で、思わず一本購入してしまいました。
外に出てブドウ畑を見渡すと、まだ雪が残る荒涼とした大地に芽も出ていないブドウの樹が並んでいます。道路を挟んだ反対側には流氷に覆われたエリー湖が広がっており、もっと暖かい季節に訪れるとより楽しく過ごせるかもしれません。
今回買ったSparkling Rose Ice Wineは日本へのお土産にします。日本でご縁のある皆様にお楽しみいただけますように♪